二つの心、ひとつの波。
新しい
2025-12-22
二つの心、ひとつの波。
沖へ向かってパドリングする前、私たちは手を握った。大げさなロマンチックさじゃない。ただ確かめるために——「準備いい?」目の前の海は穏やかに見えたけれど、何が待っているかは分かっていた。転んで、少し慌てて、そして思いきり笑うこと。驚いて笑い、失敗して笑い、そして一緒に転ぶと、なぜかもっと可笑しくなるから笑った。ボードに戻るたび、必ず小さな視線を交わす。「大丈夫?」その一瞬のうなずきだけで、また勇気が湧いてきた。やがて、きれいな一本の波が来た。立てたのは、ほんの一瞬。でもそれで十分だった。これは技術の話でも、かっこよさの話でもない。大切なのは、その瞬間。緊張を分け合い、笑いを分け合い、きっとずっと覚えている物語を分け合うこと。その日、私たちは体はクタクタ、心は満たされたまま家に帰った。なぜなら、パートナーとするサーフィンは誰が一番長く立てたかじゃない。パドリング前に手を握ること。そして、転んだあとに必ず浮かぶ笑顔のことなのだから 🌊
