仲間が敵になる時もある
重要
2025-12-20
仲間が敵になる時もある
仲間がライバルになる時
同じ波のラインで、私たちは育った。
同じ場所に傷のついたサーフボード、同じ朝の太陽が肌を焼き、誰かが転ぶたびに笑い声が弾けた。
彼は、いちばんの親友だった。
あの日が来るまでは。
胸ほどの高さの完璧な波が、美しく割れた。
乗れる最高のラインは、ひとつだけ。
言葉はなかった。ただ、心臓の鼓動が波の音よりも大きく響いていた。
彼が先にパドルした。
私は、追いかけた。
一瞬で、暗黙のルールは破られた。
ボードが交差し、水しぶきが上がり、浜辺の歓声は叫び声へと変わる。
私は落ちた。
彼は――ひとりで滑り続けた。
本来なら、三人のものだったはずの波の上を。
その後の静かな海で、私たちは向き合った。
怒りはなかった。ただひとつの気づきだけ。
海では、友情は勇気と選択によって試される。
その日、私たちはもう仲間ではなかった。
だが、敵でもない。
ただ二人のサーファーとして学んだのだ。
前に進むためには、時に向き合わなければならない。
――もっとも信頼している相手とさえも。
